オーダー「完璧な時間配分」

落語

ウィムッシュ!

地域のお祭りの一角で落語会を開催するということでお声がかかった。

ここ最近の急激な気温の変化のせいか、喉の調子が思わしくなかったが1席くらいなら大丈夫だろうと参加の意思を返事する。

落語会はお祭りの行われる10時から14時まで行うとのこと。

お客さんは出入り自由で、演者も交代しながらどんどんネタをやっていく。

さながら本場の寄席を彷彿とさせる落語会だ。

 

落語会当日。

会場につくと演者が自分を含めて2人しかいない。

どういうことだと主催者さんに事情を聞く。

すると、主催者さんが言いにくそうに口を開く。

 

「連絡ミスで他の演者さんの都合がつけられませんでした。今日はお二人でお願いします。」

ちょwww

何やってくれちゃってんの?www

2人でやるったって、4時間だよ?

どう頑張ったって無理だよ!

 

しかし、ここで主催者さんのミスを責めてもどうにもならない。

どうにか良い方法はないかと頭を巡らせていると、主催者さんから前向きな一言。

 

「1人20分落語をやって20分の休憩を挟む。これなら1人4席で時間的にはぴったりです。」

やってやろうじゃねぇかーーー!!!

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