ソプラノウクレレをLow-Gチューニングへ変更

日常

ユーチューブでウクレレ弾き語り動画を見漁っていたら、ウクレレ特有の『ポロンポロン』とした音ではなく、ギターのような『ボワーン』と低音が響く音色をしているものをチラホラ見かけます。

調べてみたところ、4弦を低音に変えるLow-G(ロージー)設定というのがあるらしい。

さっそくマイウクレレでLow-g設定を試してみました。

そもそもHigh-G、Low-Gとは

ウクレレは4弦がソ(G)、3弦がド(C)、2弦がミ(E)、1弦がラ(A)とチューニングするのが基本となっていて、3弦→2弦→4弦→1弦の順に音が高くなっていきます。
そのため、ダウンストロークでもアップストロークでも高音から弾き始めることになるので、ポロンポロンとした可愛らしい音色に聞こえます。
この基本のチューニングの状態では4弦のソ(G)の音が高いので「High-G(ハイジー)」と言います。

「Low-G(ロージー)」とは4弦に1オクターブ下の弦を張り、低音のソ(G)を出すチューニングにした設定で、4弦→3弦→2弦→1弦の順に音が高くなっていきます。
そのためウクレレ特有の可愛らしい音色はなくなりますが、ベース音をしっかり鳴らすことができ、ギターのように力強い音色を弾くことができます。

Low-G弦の太さについて

さっそくLow-Gへすべく、4弦の交換作業へ入ります。
用意した弦は、WORTH(ワース)のフロロカーボン弦とAquila(アクィーラ)のナイルガット弦の2種類です。

ウクレレの弦は低い音は太いもの、高い音は細いものを使用します。そのため、通常の4弦は高いソ(G)でチューニングするので、ナットの溝やサドルの高さは高いソ(G)、つまりHigh-Gに合わせて作られています。
しかし、Low-G用の弦は太いものになるので入るかどうかはやってみなければわからないため、念のため2種類用意しました。

参考までに、WORTHとAquilaの弦の太さと今使っているORCASの弦の太さを下に書いておきます。

・WORTH(ワース)Low-G フロロカーボン 0.0358インチ(0.98mm)
・Aquila(アクィーラ)Low-G ナイルガット
0.0275インチ(0.70mm)
・ORCAS(オルカス)High-G フロロカーボン
0.022インチ(0.55mm)

比べてみると、やっぱりLow-Gの弦は太いですね。

加工の必要性

本格的にLow-Gへ設定する場合にはブリッジやナットの溝をLow-G弦の太さに合わせて削ったり、サドル位置や高さを調節したりとかなり大掛かりで繊細な加工が必要になるようです。

ですが、私はソプラノウクレレ1本しか持っていませんし、音の細かい違いがわかるほどの耳を持っていませんので、無加工でLow-Gになればラッキーくらいの感じでチャレンジします!
無加工なら弦を交換するだけでHigh-G、Low-Gに切り替えられますしね!

WORTHのフロロカーボン弦


まずはWORTHの弦から。

値段は440円と安価で、しかも2回分は取れる長さです。明らかにコスパ抜群です。

まず、ブリッジに押し込んでみるも・・・太いので案の定収まりません。無理やりマイナスドライバーで押し込んでも根本まで到底入りません。

なので、ブリッジに差し込む部分のみペンチで潰しました(材質がフロロカーボンなので潰しても簡単に切れることはありません)。

根気強くぐいぐい押し込み続けた結果、なんとか装着できました!
(しかし・・・マイナスドライバーでグリグリしすぎたために、一部塗装が剥げてしまいました。これがいわゆる自己責任というやつですね。。。)

ナットにも当然収まりませんでしたが、こちらはナットの上にきれいに乗っかってズレ落ちないのでこのままでもOK!

まさかまさか1つ目から加工なしでLow-G弦が装着できました。
弾いてみた感じは、やはり低音が響いて重めのサウンドになります。
フロロカーボンの特性なのかギターみたいに硬くなりすぎず、『ボアーン』という優しい響き感です。3弦から1弦もフロロカーボンの弦を使っているので、音質に違和感がなく調和できていると思います。

ただ、ソプラノウクレレではネックが短いため若干テンション(弦の張りの強さ)が弱いかなーと感じます。このあたりはデメリットかなと。
コンサートウクレレサイズの方が適度なテンションを保てて弾きやすいのかなと感じました。

Aquilaのナイツガット弦

次はAquilaのナイルガット弦(巻き弦)。

値段は660円と少々お高め。もちろん1回分の値段。

ナイルガット弦はLow-Gのなかでは細く、何もせずともすんなりブリッジに入りました。

ナットにもぴったり収まるサイズ感。
加工なしでもジャストサイズです!
(WORTHは本当に大変だったのですごくありがたいw)

ただ、引っ張りすぎると巻いている金属がほどけるアクシデントがありますのでご注意を!

音の印象は、金属が巻いてある巻き弦なので『ボウーン』という感じの硬い感じです。
また、弦に指が当たると『キュキュッ』というスキール音のような音がします。
まさにギターっぽいです!
弦のテンションも程よく保たれてて弾きやすいです。

ただ、この『キュキュッ』という音はウクレレらしくないと嫌な方もいるようです。また、金属なので長く使っているとサビてくるらしく、しかも3弦から1弦と弦の種類が違うので音質が異なります。このあたりはデメリットといえばデメリットなので、本当に好みかなと思います。

Low-Gで一味違ったウクレレに変身

WORTHとAquilaのLow-G弦を検討した結果、私のウクレレはAquilaのナイルガット弦にすることにしました!

もともとギターっぽいサウンドにしたくてLow-Gを考えてたので、金属っぽい硬い音や『キュキュッ』というスキール音は全く気になりませんでした。

むしろ、『キュキュッ』って音が「楽器やってる!」感が出て心地良いですw
あと、Aquilaの弦は私のウクレレに対して加工なしで無理なくつけられましたしね。

Low-Gに興味のある方は色々試してみて、自分のウクレレに合う弦を探してみてください!
(私みたいに無理にやると塗装が剥がれちゃう場合もあるので気をつけてください)

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