俺ルール!自閉は急に止まれない

アスペルガー症候群の著者が自身の体験を例につづる「俺ルール! 自閉は急に止まれない」。
自閉症の特性の説明で、よく「自閉症には独自のルールがある」とか「自分のルールで作っている」とか耳にしたことがありますが、正直なところ「横断歩道の白い部分だけを歩いて渡りきる」みたいなルールだと思っていました。
(上のルールは自分もついついやってしまいますw)
ですが、この本を読んで本当の「俺ルール」の独自性にとても驚きました!
(「俺ルール」の定義は最後に書いてあります。)
たくさんの体験談とそのときに自分の中にあったルールが書かれていますが、中でも印象に残った話は、ファスナーの話です。
保育園か幼稚園、あるいは小学校くらいの幼いときの話のエピソードですが、そのときファスナーというものは『YKK』という刻印がされているものだった。
しかし、先生の着ている服のファスナーには『YKK』の刻印がない。
ファスナーに似てはいるがファスナーではない。もしかしたら、裏面に刻印があるかもと裏返して見ても、やはり刻印ない。
初めて出会った「ファスナーに似ている謎の物体」に驚きながらも、「果たして、この謎の物体はファスナーとしての機能も果たすのか?」と実験を始める。
そして、この謎の物体は、ファスナーのようにするすると開いてしまい・・・
と、まぁ、続きは本で読んでもらうとしまして。
本当に面白おかしく体験談とともに「俺ルール」が書かれています。
(面白おかしくは失礼ですね。すみません。)
自閉症とかかわりのある方には是非とも読んでいただきたい一冊です!

俺ルールの定義
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・見逃す情報が多い割には、見るところは深く見ている(自閉式入力)
・拾った情報は貴重なので、ハイパーりちぎにそこで得た法則を守ろうとする(自閉式出力)
→こうした情報処理のプロセスで多数の「俺ルール」が生じる
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ではでは。

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