ウィムッシュ!
娘の小学校で夏休みに落語会を行うことになった。
平日に行われるため当初は自分にオファーはなかったが、仕事を休んで無理矢理ねじ込んでもらった。
落語会1週間前から娘に何の演目が良いのか聞き取りを繰り返す。
だが、入念に「パパはいけないから仲間の落語家さんに伝えておくね」と信じ込ませる。
落語会当日。
娘の登校を見送った後、道場主催者さんと合流し学校へ。
会場となる教室にはすでに多くの子供たちが待っており、無邪気にはしゃいでいる。
ドドン!
突如鳴り響く太鼓の音。
静まり返る子供たちを余所に太鼓は鳴り続け、そのまま出囃子に繋がる。
そして、トップバターとしてゆっくりした足取りで高座に上がる。
すると
「あーーー!!!」
発せられる驚声。続けて
「めいちゃんのパパだー!」
「何で来てるのー!?」
「落語やつのー!?」
「着物カッコいいw」
娘も娘の友達も大騒ぎw
行くのを伏せておいた甲斐があったw
子供たちが落ち着いたところで演目に入る。
「みんなのカッコいい、可愛い名前はお父さんお母さんが付けてくれたのかな?昔は名前というのはお寺の和尚さんが付けてくれたようでして。」
「あ!これ知ってる!寿限無だー!」
教育番組で取り扱われることもあり知っている子供もいる様子。
「名前って、寿限無寿限無五劫のすりきれ・・・」
「寿限無寿限無五劫のすりきれ・・・」
寿限無の言い立てにしっかりハモってくる子供たちw
後半のスピードが乗るところでは
「早い!早い!ついていけないよ!」
と、段取りを無視でこちらのスピードを遅くしてくる。
そして、最後の寿限無の言い立ては皆で声を揃えて大合唱。
決まったー!
会心の出来だ!
子供たちも大いに盛り上がってとても良い高座だった!
続いて先輩方が2席演じて落語会は終了。
最後に子供たちからお礼の手紙が読まれる。
「初めて生で見る落語は面白かったです。太鼓はドンドンとお腹に響いてビックリしました。与太郎のボケでたくさん笑いました。また来年も来てください!」
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あれだけ盛り上がった寿限無はノータッチかーい!
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