「あいうべ体操」でウイルスに負けないからだ作り

仕事

新型コロナウイルス感染症が心配されるご時世。
この時期は特に風邪やインフルエンザなどにも注意したいと思います。そこで、インフルエンザ予防に効果があるといわれている「あいうべ体操」を紹介したいと思います。

「あいうべ体操」とは

みらいクリニック 今井一彰院長先生が考案した口呼吸を鼻呼吸に改善していく体操のことです。

口呼吸の改善は、あらゆる病気の原因治療につながり、あいうべ体操をしっかり継続することで自然に鼻で呼吸ができるようになり、アレルギー性疾患等の症状が改善していくことがあると説明しています。

なぜ鼻呼吸がいいの?


口呼吸は冷たく乾いた異物だらけの空気が直接、咽頭や喉頭に当たってしまい、口内は乾燥し、病原体が繁殖しやすくなります。また、口の中が乾きやすくなることで唾液による口内の自浄作用が低下し、むし歯や歯周病になりやすくなります。

鼻呼吸は非常に優れた防御システムを持つ呼吸法です。鼻の入口にある鼻毛は天然のフィルターとも言われ、外から侵入しようとする花粉やホコリなどをブロックしてくれます。さらに、鼻腔粘膜では、線毛の上皮細胞と粘液の分泌によってウイルスや細菌などのさらに小さな異物を絡め取ってくれます。

また、鼻から入ってきた空気は、鼻腔の中を通過する際に温度調節・加湿が行われます。適切な温度と湿度に調整されることで肺の負担を軽減し肺の中でスムーズに循環されています。

つまり、鼻呼吸は口呼吸に比べて、ホコリやバイ菌、ウイルスなどを70%カットし、さらに加温・加湿もする優れた呼吸器官です。

あいうべ体操の狙い


口呼吸から鼻呼吸に改善していくために、舌を本来の位置に戻すのが狙いです。

口を閉じたときに舌が上顎(硬口蓋)にぴったりくっついているのが理想です。
舌の筋力が弱いほど、上顎との間に隙間ができてしまいます。

あいうべ体操で舌の筋力を向上させ、本来の位置に戻しましょう。

あいうべ体操のやり方


次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。

(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす

(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。

お風呂の中でやると、口のなかが乾燥せずにやりやすいと思います。

顎に痛みが出る場合は、「いー」「うー」だけでかまいません。

ただ、できる方はおおげさなくらいに大きくやりましょう。小さい動きよりも大きな動きの方が筋力もつきやすいです。



追加の舌の体操

さらに追加で舌の体操を紹介します。
これは嚥下体操で行う舌の筋力を強化する体操ですが、せっかくなら一緒にやっていきましょう。

(1)舌を左右に振る
(2)舌を上下に振る
(3)舌を唇に沿って時計回りに1周する
(4)舌を唇に沿って反時計回りに1周する

各10回を3セットできればOKです。



インフルエンザ予防に効果

「あいうべ体操」を取り入れた小学校では、インフルエンザの罹患率が例年と比べて大幅に低下したとの報告がテレビでも紹介されて、多くの小学校で導入が始まっているようです。

新型コロナウイルスは防げないと思いますが、それでも風邪などを引かないためにも、やっておいて損はないと思います。

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