ニュース記事より転載です。
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言葉が詰まって流ちょうに話せない吃音(きつおん)で就職活動に悩む学生らを支援しようと、NPO法人「吃音とともに就労を支援する会」(名古屋市千種区)が、求職者と理解のある企業をインターネットでつなげようと準備を進めている。採用や職場で不当な扱いをしない企業を全国で募り、サイトで紹介。求職者が安心して面接に臨める環境づくりを目指す。
同会は名古屋市や三重県の吃音者や支援者ら五人が昨夏に設立。自身も吃音者で、理事の会社員森川兵一(へいいち)さん(39)によると、吃音者は面接などで症状が出ると「おどおどしている」などと誤解を受けやすい。いつまでも採用されなかったり、話さない仕事を選んだりする人も少なくない。
同会が設けている専門サイト「どーもわーく」に、求職者と吃音に理解のある企業に登録してもらう。それぞれが互いの情報を閲覧でき、求職者が面接を望む場合は当面、無料で仲介。面接前には、同会が企業側に吃音者の特徴や職場で配慮してほしいことなどを説明する。職業紹介の国の許可を得られれば、今夏ごろから始めたい考えだ。
フェイスブックもあり、働いている吃音者にボランティアの相談相手として登録してもらい、求職者が希望職種の“先輩”と話せる場もつくる。
理事長で歯科医師の竹内俊充さん(42)は就職面接を申し込む電話で、自分の氏名が言えずに苦しんだ。岐阜県の歯科医院に就職したが、治療内容をマニュアル通り患者に説明することを求められ、三カ月で退職を余儀なくされた。
次に働いた名古屋市の歯科医院は苦しいときはホワイトボードで説明することができ、懸命さが伝わり、患者の反応は良かったという。現在は訪問歯科医院を開業し、吃音者もスタッフに雇う。竹内さんは「周囲の理解と少しの環境が整えば十分に力を発揮できる」と話す。
サイトには実際に吃音者を採用した企業のインタビューも。名古屋市の産業用設備設計・製造会社「サイトー」は二年前に二人を技術職で採用。社長の斎藤充広さん(38)によると、当初は同じ部署の社員から「受け答えに時間がかかる」「いつも緊張し、口ごもる」などの声があった。だが、斎藤さんが全社員の前で「吃音を個性として受け入れてほしい」と説明した後は理解が進み、「ほとんど支障がない」という。
サイトは「どーもわーく」で検索。同会は寄付金で運営しており、賛助会員(年会費は一口五千円)を募集中。会員には年一回、伊勢志摩地方の特産品を送る。問い合わせは同会=電052(734)6267=へ。
どーもわーく
http://www.domo-work.com/
ではでは。
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