ウィムッシュ!
落語教室の古参であるズボン先輩から落語会への出演依頼を受けた。
ズボン先輩はアマチュアでありながら自分の落語会を持っており、地域では名の知れた人物。
落語が上手いのは勿論のこと、人当たりも良く、定期的に練習会を開いては後輩にアドバイスをくれる皆の憧れの先輩。
そんなズボン先輩の落語会にお呼ばれされるということは、実力が認められた証であり、とても光栄なこと。
二つ返事で出演を承諾し、意気込みをメールに綴って送信する。
すると、すぐにズボン先輩から返信が届く。
『出演承諾ありがとうございます!私の落語会のお客様は耳が肥えていらっしゃいますから、とっておきの、一番のネタを持ってきてください。』
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地味にプレッシャーのかかる返信だな。。。
どんな落語会であろうと全力でとっておきのネタを用意しているつもりだけど、何故か反発したくなる言い回しだ。
その後も落語会が近づくにつれ、プレッシャーかけまくりのメールが次々に届く。
『ポスターできました!みやのひろさんのところだけ赤字で強調してみました!
』
『出演順決まりました!みやのひろさんはトリでお願いします。』
『参加者の申込み締め切りました!みやのひろさん効果か、いつも以上に大入りです!』
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落語会いきたくねー!
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