オーダー「仕掛けられた罠~終演~」

落語

落語会も無事に幕を閉じ、高座の片付けも終えたところで主催者さんの好意で食事に連れていってもらえることに。

今回は自分の『時そば』がとても受けたとのことで、食事は満場一致でそばになった。

ちょっと良いとこのそば屋に連れていってもらい、先輩と『そばを食う仕草と本当のそばを食ってるところを音だけで当てるゲーム』をやっていると脇に座っていた客から声をかけられる。

 

「先ほどはありがとうございました。久々に腹の底から笑いましたよ。」

 

何と落語会のお客さんが同じそば屋の隣の席に座っていた。

 

「こちらこそ先ほどありがとうございました。そば屋とは奇遇ですね。」

 

こちらもお礼の気持ちを伝えると、さらにお客さんから一言。

 

「いや、あんなに美味しそうにそばを食う仕草を見たら私もそばを食いたくなってしまいました。本当に楽しかったです。」

マジ?

自分の高座がお客さんに響いてくれたってこと!?

これは嬉しい!!!

 

あまりの嬉しさに来年も必ず落語会に来ると約束する。

すると、それを聞いていた主催者さんがボソッと一言。

 

「これでボランティアメンバーの一枠は当分安泰だな。」

先走っちまったーーー!!!

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