着物や浴衣を着るようになって、頭を悩ませるのが洗濯。
クリーニングに出すと3千円はするし、納期もそこそこかかってしまう。
自宅で出来ないかと色々調べたところ、けっこう簡単にできそうだったので実際に着物洗いにチャレンジしてみました。
今回は自宅での着物の洗い方と注意点をレポートします。
ステップ1 着物を袖たたみにする
着物を自宅で手洗いするときには、袖たたみにします。
袖たたみというのは、普段着物をしまうときにたたむ本だたみとは違い、一時的にたたむ簡易的なたたみ方のことです。
着物を背中合わせにおる
まずは着物を背中合わせにおっていきます。
袖を身元におる
両方の袖を身元に折ります。このときに衿も内側に折っておきましょう。
半分に折る
裾を衿までもってきて、全体を半分に折ります。
さらに半分に折る
さらに半分に折ります。これで袖たたみの完成です。
おしゃれ着用洗剤につけおく
桶や洗面台に水を貯めて、おしゃれ着用洗剤を溶かして着物を15分ほど浸け置きします。
着物の生地によって使える洗剤が変わってきますので、ようく注意してください。
(私が使ったのは植物性中性洗剤のエマールさんです)
あと、寒いからといってお湯を使ってはいけません。ちなみに私の安い着物には『水温30度以下』の表示がありました。
押し洗い&手もみ洗い
浸け置きが終わったら、水を取り替えて2,30回ほど押し洗いをします。
衿などの汚れや汗がたまりやすいところは手もみ洗いも忘れずに。
あまり強くやり過ぎると糸が切れてしまいますので優しく洗います。
すすぎ
2,3回水を取り替えて、すすぎ洗いをします。
洗剤が残らないようにきれいに洗い流します。
糊付け
糊付けにも初チャレンジしてみました!
洗濯糊を規定の分量を水に溶かして、着物全体を浸けていきます。
(ちなみに私の使った洗濯糊の分量は糊100gに対して水800mlでした)
糊がだまにならないように少しずつ水を加えていくのがポイントです。
脱水
着物を洗濯ネットに入れ、洗濯機で1分脱水をします。
たたみ方がくずれないように洗濯ネットはなるべくピッタリサイズがおすすめです。
また、洗濯ネットに入れるときに袖たたみが崩れていたらたたみ直します。
陰干し
着物は直接光に当たると痛んでしまうため、必ず陰干しします。
アイロンがけ
最後はアイロンがけをしてシワをなくしていきます。
アイロンをかける際には温度に注意してください。
(私の着物は温度”中”の表示がありました)
また、当て布は必ずしましょう。
当て布を選ぶ際にも、柄のあるものや色の濃いものは避けるように。
当て布には手ぬぐいがピッタリのようなので古くなった手ぬぐいをとっておくと重宝します。
まとめ
やる前はやっぱり着物が痛んだりしそうで躊躇しましたが、やってみると水がどんどん濁って『こんなに汚れてたのか!!』という衝撃的事実がわかり、本当にやって良かったと思います。
洗濯の時間にしてみれば、浸け置き洗いも含めて30分くらいでできました。
仕上がりをふんわりさせたい場合には、すすぎ洗いの際に柔軟剤を入れるのも良いようです。次回、洗うときには柔軟剤を試してレポートします。
こんな簡単にできるんだったら難しく考えずにもっと早く洗っておけば良かったと思います。
でも、やはり着物は繊細なものなので、1年に1度の洗濯ならプロのクリーニングに頼むっていうのももちろんありだと思います。
しかし、自分でやってみるとさらに愛着が湧いて、もっと着たくなりますね。
関連記事
コメント