落語を練習するにあたり、絶対に必要になるものが台本です。
ネットや書籍で名人の速記や台本を簡単に見つけることが出来ますが、しっかり覚えるにはやはり手書きが一番です!
そこで、今回は私の通っている落語教室流の台本の作り方を紹介します。
用意するもの
まず、台本を作るにあたり、用意するものは以下の3つです。
- ノート
- ボールペン
- ボイスレコーダー
ノート
ノートは通常の大学ノートで構いませんが、私の通っている落語教室では縦書きのノートを推奨しています。
ていうか、『台本は縦書き!』と師匠から厳しく言われています。
でも、なかなか縦書きのノートって売ってないんですよね。。。
ボールペン
ボールペンは好きなものを使っていただいて構いませんが、私のおすすめは断然フリクションボールペンです。
台本作りは書いて消してが意外に多いです。
というのも、ボイスレコーダーを再生しては書いて再生しては書いて、とちょっとずつ台本を作っていくのですが、これがまた疲れるのでけっこうミスが生まれます。
最初のうちはあまりにも書き損じが多かったのでシャーペンで台本を作っていたのですが、あとから読み返すときにかなり見辛いことに気づきました。
やはりボールペンが良いのですが、修正ができるフリクションが一番です。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーはなくても構いません。教室にもボイスレコーダーではなく、スマホの録音アプリを使っている方もいます。
ですが、私はボイスレコーダーをオススメします。
理由としては、ボイスレコーダーには指向性がついているため、雑音を抑えながら録音ができます。
さらに台本作りのときには再生&停止を繰り返しながら長い時間稼働させますので、スマホでは電池残量を気にしてしまうところをあまり電池残量を気にせず使えます。
さらにさらに、スロー再生で聞き取りにくい箇所を正確に聞き取ることできますし、語学学習用にシャドーイング機能も声だし稽古のときに役立ちます。
最後に、知らない言葉を調べるためにスマホで検索をかけることが多いので、スマホはフリーにしておいた方が便利です。
ちなみに私が使っている機種は『パナソニック ICレコーダー 4GB スティック型 ブラック RR-XP007-K』です。
胸ポケットに忍ばせておけるので、落語だけでなく仕事中も本当に役立ちます。
台本の作り方3例
私が試行錯誤しながら実際に作った台本を例にして作り方をパターン毎に紹介していきます。
縦書きパターン1
これは師匠から言われた通りに縦書きで作った台本です。
縦書きのノートが全然売ってなくて、方眼ノートで代用しています。
日本人は習慣的に縦書きの文章に読み慣れているので、初心者はやはり縦書きから始めるのが良いと思います。
あと、落語を始めたばかりのころはシャーペンで台本を作っていたのですが、後から読み返すとかなり見辛いです。
やはり台本作りにはフリクションボールペンが一番です。
縦書きパターン2
普通の大学ノートを横にして縦書き台本を作ったパターンです。
落語教室の先輩がこのやり方だったので真似してみました。
ノートの上のページは基本使わずに、下のページに台本を書いていきます。
上のページを空けておくことで、仕草の注意点やオリジナルのくすぐりを書き足すことができ、とてもやり易い方法です。
普通の大学ノートを使うので、わざわざ縦書きノートを探すストレスがないのがとても良いところですw
横書きパターン
普通の大学ノートを普通に横書きで使うパターンです。
師匠のやり方とは反してしまいますが、まぁ勉強はこのやり方が慣れていますので、そこまで違和感はありません。
ただ、ノート一杯に台本を作ってしまうと後から付け足しができなくなってしまうので多少の余白を残しておくと良いと思います。
縦書きパターンだと、どうしても1冊のノートに対して1つの演目になりがちですが、横書きパターンだと文字を詰め込めるので1冊のノートに対して2,3つの演目を書くことができます。
台本作りのポイント
すでにちょこちょこ説明していますが、台本作りではノートを目一杯使うのではなく、ある程度の余白を残しておくと良いです。
台本作りでは、仕草や上下(かみしも)をイラストで書き加えたり、オリジナルのくすぐりを付け足したりと、後々になって書くことが増えます。
そのときに余白があると、ページを変えずに付け足すことができますので大変便利です。
まとめ
台本作りは落語の練習において一番最初に始めるスタート地点です。
ここをしっかりやっておかないと、暗記に入ることもできず仕草の練習にも移れません。
また、台本は書いて終わりではなく、何度も読み返すものですので自分なりの台本作りのコツ探してみてください。
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