【落語】古典落語と新作落語の違いは?

落語

落語の演目は500本以上あるとされており、いまもなお新作落語家が新しい演目を増やし続けています。
さて、落語には大きく分けて古典落語と新作落語(創作落語)があります。

古典落語とは江戸時代から昭和まで、その間に作者不明も含む“誰か”が作った作品のことです。それに対して新作落語とは戦後から現代まで、今も作られているすべての作品を指します。
つまり古典と新作を分けているものは“年代”です。しかし、古典だろうが新作だろうが、落語は落語です。難しいことを考えずに楽しむことが一番です。

オチによる分類

落語は最後に「オチ」がつくことを特徴としており、「落とし話」と言われることもあります。
「オチ」は落語の命ともいうべき重要なもの。その「オチ」にもさまざまな型があり、オチの型によって分類することもできます。

「そば清」などのちょっと思考が必要な「考えオチ」
「三方一両損」などのダジャレがオチとなる「地口オチ」
「死神」などのしぐさをオチとする「しぐさオチ(見立てオチ)」
他にも、「廻りオチ」、「逆さオチ」、「トントンオチ」、「はしごオチ」、「仕込みオチ」、「間抜けオチ」、「ぶっつけオチ」、「とたんオチ」などなど。

まだまだ他の分け方もあるでしょう。
もともと分類があったわけではなく、昭和初期くらいから分類を試みられるようになったとか。したがって、その噺にあった素晴らしいオチなら、分類などはあまり気にする必要はないのかもしれません。

登場人物や内容による分類

噺の登場人物や内容で分けることもできます。

町人が主役の噺、武士が主役の噺、与太郎噺、旅の噺、名人が主役の噺、酒飲みの噺、廓噺、人情噺、などなど。

演者さんによっても登場人物の個性の表し方が異なり、同じ演目でも雰囲気がガラッと変わります。
落語は、聴く人が情景を豊かに想像し、自由に楽しむものです。自分の好みの演目、演者さんを探すのも落語の楽しみのひとつです。

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