ウィムッシュ!
4日目の落語教室が始まった。
これで落語教室も残すところあと2日。
いままでの稽古では演目の前半しかやらせてもらえず、そろそろ後半をやらないと完成が間に合わなくなってしまう。
それは姉さんも同じであり、教室に入ったときからピリピリとした空気が漂っている。
「では、本日もよろしくお願いします。」
「「「よろしくお願いします!」」」
師匠のあいさつで稽古が始まる。
「みやのひろさんから始めてください。」
師匠に指名され高座に上がる。
「よろしくお願いします!」
お辞儀をして稽古スタート。
「・・・」
「・・・」
しかし、いくら待っても演じる箇所を指定してこない。
これ以上黙っていては逆に怒られてしまう可能性があるため、師匠にお伺いをたてる。
「あの、師匠。今日はどこから。。。」
「どこからって、はじめからお願いします。」
ちょwww
今回を入れてあと2回しか稽古がないんだよwww
始めからやってたんじゃ後半稽古しないまま教室が終わっちまうよ!!!
しかし、師匠に直接言えるわけもなく、大人しく前半を演じ、案の定途中で中断され高座を降りる。
続いて高座にあがった姉さんも同様で、前半だけ演じて稽古を終える。
他の生徒も稽古をつけてもらい、全員終わったところで師匠から休憩が告げられる。
どうするんだ。。。
後半を稽古しないまま今日も終わるのか。。。
悶々としたまま師匠の談笑に付き合っているときに、ふとおかしなことに気づく。
普段はどんなに稽古時間が残ろうと生徒が一通り稽古を終えたならその日の稽古は終了となる。
だが、何故か今日に限っては休憩を取っている。
何かがおかしい。。。
そう、何かが。。。
その答えは師匠の口からすぐに明かされる。
「では、休憩を終わりにして後半をやっていきましょう。みやのひろさんからお願いします。」
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まさかの第2ラウンドきたー!!!
師匠は俺たちのことを見捨てていなかった!!!
でも、今日はもう終わったと思ってたから後半飛んじまってるんだけどwww
こんなコンディションで後半上手くできるわけねぇwww
しかし、師匠から指名されれば例え出来ていなくてもやらなければならない。
必死にノートを見ている姉さんを恨めしく思いながらも高座に上がり、飛び飛びの台詞だがなんとかサゲまで演じきる。
よかった。。。
なんとか形にはなった。。。
ホッと胸を撫で下ろしたところで師匠からの指導が入る。
「長いネタですがよく覚えました。でも、前半と比べて後半は練習不足が否めません。もっと稽古を積むように。」
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その稽古の機会がなかったんだよーーー!!!
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